2022年7月6日水曜日

携帯できるベープマットのようなもの

Kickstarterで支援したのである。

私が幼少の頃はベープマットという鮮やかなブルーの切手大のシートを電熱器で加熱することで室内の蚊を退治していた。特に寝るときなどに。
鮮やかブルー

このベープマットには有効成分が含侵されており、加熱することで蒸散する仕組み。
時代は移ろい毎夜交換しなければならないベープマットはリキッドをタンクに詰め込んだ形式となり、数十日間使えるようになった。便利になった。
一方であの鮮やかブルーの”板”は廃れてしまったようである。なぜか惹かれるだけれど。

個人的趣味で夏場の山中をうろつくということがある。当然、蚊問題が生起する。常に。
下手をすれば蚊柱にも遭遇する。これはかなり怖いことなのである。
これまでは”どこでもベープ”などを携帯していたのだけれど、何気にファンの音が気になってしまう欠点があった(製品ではなく私自身の問題)
で。今回出資したのがこれ。

EMR10

NITECOREEMR10である。
有志の個人のプロジェクトではなくて、NITECOREというフラッシュライト界隈では十二分に有名なメーカーである。
昨今はフラッシュライトに止まらず様々な製品を送り出しているので油断ならないメーカーなのである。
そこがクラウドファウンディングというスタイルで世に問うのがこれなのである。

元々、携帯型蚊取り器で似たようものがある。
どこでもベープのような製品もそうなのだが、見た目も似ているのがサーマセル(THERMACELL)である。但し、サーマセルは電池ではなくてブタン燃料を用いた触媒加熱型(と思われる)である。
サーマセル

EMR10はNITECOREらしく加熱型でありながらバッテリー式となっている。頭部にベープマットのような板を挿入して電力で加熱する。

加熱具合

相応の時間加熱し続けるために電池もかなり大きなものが具備されている(別売り)
私はあの鮮やかブルーのベープマットと再会したいので、それを使うつもりなのである。
サイズが合わないなどの可能性もあるけれど気にしないのである。加工してでも使うのである。鮮やかブルーを懐古しつつ。

そして、このEMR10は超音波の発信機能も付いているのである。
最近、蚊よけとして超音波を利した製品を見かけるが効果はイマイチはっきりとせず、評価が定まっていないと所感していたが、これはこれで面白い。
問題があるとすれば、投資の対価である製品を手にするのが早くても8月の終わり頃だろう、という点。日本の夏は終わりかけ。

到着した暁には試用してみるのである。

2022年7月5日火曜日

マイキラーLによる殲滅戦 2022

昨年はマイキラーLという”購入できる最終兵器”によって相応の戦果を挙げた。
なにしろ、撒けば確実に効く。
一方的に抑え込むことができるのである。
だがしかし。
奴ら(ナメクジ)の繁殖力の強さと拮抗している感があった。

散布して翌日にはそこかしこに行動不能となった奴らが転がる。それは死屍累々の壮観なのである。
しかし、雨が降れば薬効は喪失し、晴れていても数日開ければ散布界を縫って這い出てくる。
正に”湧いて”出てくる奴らに対しては継続的な散布が必要なのである。

さて、2022年。
極端に短い梅雨が終わったタイミングである。
昨年、梅雨の期間が大変に長く、散布できない期間が続いた。
今年は梅雨までに、かなり追い込んでおくべしとした。
既に2回の散布を行い、その都度、奴らの死体を積み上げてきた。
幸い雨が降らない為、”ナメトリンキング”を使い、個体数調査も並行して行っている。
マイキラーLの散布、ナメトリンキングの誘引、を併用することでマイキラーLの効き目を観測しているのだ。
マイキラーLの致死性が弱まればナメトリンキングに到達できる、ということ。
その結果は良好であり、複数個所に置いたナメトリンキングに到達するのは毎夜1匹がいいところ。

さて、昨年実施して地味に有効だったのが土壌に対するアプローチとなる椿油粕である。
梅雨の間はマイキラーLが使えないため、この椿油粕で予防線を張ろうと考えている。

ZWS-700

ラジオである。

ラジオ大好き!な人種なのである。
普段は聞かないのだけれど。
つまり「ラジオ番組大好き!」ではなくて「ラジオ(機械)大好き!」なんですね。

ラジオを買う理由。
防災用というもっともらしい理屈が強い。
ライフラインは全て断たれ、情報は遮断された状況で不安感を打ち消し、流言飛語に惑わされないために。
しかし、そういった大規模災害は生涯に一度出会うか出会わないか、そういう感覚がある。
あるのだけれど”その日”に備える。
備えたいのである。
もっと言えば「備えるための装備を吟味したい」ということである。

とはいえ以前は少々特殊な出張をしており、その期間は携帯電話の電波がまともに入らない、という状況であった。
その状況下に於けるラジオというのは大変心強いのである。
正気を保つことに貢献してくれていた。特に欲しい情報というものはないのだけれど(平和なので)、どうでもいい情報であっても”日常”を垂れ流してくれるラジオは孤立無援感を軽減してくれる。

遥か昔。幼い頃。山男であった父は長く家を空けることが多かった。ある日、駅まで迎えに行った私は汽車から降りた父に「天●陛下が死んだ」というとんでもない虚報を放ったことがある。父は驚きを隠さなかった。もちろん母によって直ちに修正されたが。
つまり情報を遮断する、というのはそういうことなのだ。

手回し充電式の防災ラジオ(ソニー製)、台湾製のBLCラジオ、父から譲られた小型ラジオ、どれも防災用にも充分な製品である。
にも関わらず、今回もラジオ。
どうやらTwitterを端緒としてYoutubeに広がり、多くの先人たちが詳細なレビューをしている。
小さなサイズ、妙にいい音、アナログの操作系、でも電池の持ちが悪い。
結論としては趣味のラジオであり、持っていて嬉しくなる存在感が特徴であろう。
ZHIWHISなるメーカーの型番としてはZWS-700である。

ZWS-700

マイクロSDを差せば再生でき、Bluetooth接続で外部スピーカーにもなり、そしてラジオも聴ける。
なんとも現代的な要素を詰め込まれている。
充電がUSB経由で行えるのはいい。

なんでもできるテンコ盛仕様


防災用、という建前だとUSB充電式は否定的になってしまうのだけれど、今の世の中というか我が環境はどうだ、と自問する。
乾電池の備蓄もあるが、それにも増してモバイルバッテリーだらけなのである。
大容量なものから軽いものまで、いろいろな特徴をそれぞれに見出して買ってしまっている。
つまり充電についてはあまり気にしなくても良い、という結論。

これは防災用としての想定の延長線上で。
さて現物。
凝縮感がある。コロンと小さい。
アナログのチューニングリングは少し軽い気もするけれど、回していて大変に楽しい。周波数を僅かに外して途切れがちな音がほんの少し、指先で触るくらいで回すことでクリアに入感する様は気持ち良い。
単純に操作していて楽しいのである。

一方でチープである。大昔のプラモデルのような質感。ツルりとしているのに面の精度が感じられない。
なんとか頑張ってミリタリーテイストを出しているもののあまり成功していない。要するにデザインされたプロダクトではない。
ただ愛嬌はある。その意味で視界内にあっても邪魔者感はない。

総じて面白いラジオ機である。