2015年9月19日土曜日

SIGMA dp0 quattro LCDビューファインダーキット

ずっと長い間、思い煩ってきたのがSIGMAのカメラ。
初代は勿論、先代のメリルも。
買わない理由はいくらでもあった。
買わない理由ばかり探していた。

dp2 quattroが発表された時、その前衛的なスタイルにやられた。
でも買わなかった。
LCDビューファインダーが単体発表された時、ヨドバシで実機を覗いて震えた。
でも買わなかった。
お手軽じゃないカメラだから、高価なカメラだから、と。
肝心なことはそれじゃないのに。

が、しかし。
今回、dp0が発表され揺らぎ、
LCDビューファインダー付のキットが発表され刮目し、
ついに踏み込んだ。踏み込んでしまった。

予約注文のボタンを押下してみれば、気持ち晴れやか。
なんだ、これで良かったんだ、と。
あとは実機の到着を待つばかり。
「メーカー取寄中」のステータス表示も、今まさに俺のカメラを造っているんだと思えば待てる。会津若松のシグマ工場で造っているのだ。俺のを。むしろ工場に訪ねていって差し入れのひとつでも置いてきたい気持ち。工場周りの草むしりでもしながら従業員を応援したい。

が、実際にはカメラのキタムラの高松倉庫に在庫されており妄想してる間に到着。発売日当日に。やるじゃないかキタムラ。配達のステータスが全然変わらず、いつまで経っても「荷物をお預かりしました」になってたけど。唐突に来るからびっくりしたじゃないか。

実機のレビューはシグマ愛に溢れた方々がされているので、略。作例も上手な先輩方がアップされているので略。
というか梅雨時期で、なかなか撮影も出来ず。

このdp0+LCDビューファインダーは実に良く考えられていて撮る気にさせられる。
撮り上がった写真もさすが。
機能面ではいろいろと問題もあるのだけれど、惚れたカメラ、というだけで余裕で相殺できる。

今回の訓え。
買わない理由が金額なら買え。
買う理由が金額ならやめとけ。














シグマ地獄の始まりです。


2015年9月16日水曜日

Tool Pen mini

ねじ回し。スクリュードライバー。

最も身近な工具のひとつであろう。
普通の家庭にも必ず一本はあると思う。

最近の家電は分解することなど想定されておらず、むしろ拒絶するかのような造りである。あるいはユーザーの分解を許容する箇所は工具など使わずとも作業が可能なように工夫されている。
いわゆる工具というものがごく普通の人々にとって縁遠くなっているのが時代の流れとも言えるだろう。

それでもドライバーは根強く需要のある工具である。
かく言う私も相当な数のドライバーを所有している。
水洗トイレの元弁を閉止するためのマイナスドライバー、眼鏡のテンプル基部の蝶番を増し締めするための精密ドライバー、バイク整備のためのドライバーセット、DIY用のインパクトドライバーなどなど用途毎に次々と入手していくあたりが業の深さである。

最近では分解お断りの嵌め合い部の中央にピンを突出させた「いたずら防止ねじ」(ねじ総合カタログ/日本ねじ商業組合連合会)などという、分解拒絶度の高い、ユーザーの製品へのアプローチを“いたずら”と一掃してしまう頑固なネジも存在する。
私も製造業に携わる身として分解お断りの思想は分かる。分解によって予期せぬ危険をユーザーに与える恐れもある。まあ、この「いたずら防止ねじ」というネーミングがいかんですな。

で。
使用頻度は低いながらも必要になる状況は必ず発生する。
が。
意外と合うドライバーが無かったりする。
そこでいろいろなビット交換式のマルチなものが常備ドライバーとしては適切だ。

ビット交換式のものは胴体の中にビットを格納して随時取り出して付け替えるものや、ビットは別のケースになっているものなどそれぞれに特徴がある。
そして、そのどれもが気に入らない。
特に小さなサイズのドライバー群をスマートに運用したいのである。
そんなことを考えていたが2014年。
そして発掘したのが例によってキックスターター案件。
















早い話がロケットえんぴつ、なのである。
ビットは玉突き式にスマートな胴体に格納されていて順次送り出すことで目的のビットに換装する。
モノとしての質感も良さげで手近に置いておくに魅力的である。そしてちょっと使うに十分な感じである。
普段持ち歩く筆入れに入れておいても良いなと。



















完全に忘れた頃に「そろそろ出荷するから住所確認して」というメールが到来して出資したことを思い出した。こういう買い物(出資)もちょっとドキドキ感があっていい。