リュックサックを悩みたいなぁ、という気持ちはいつだってある。
用途を想定し、使い勝手を想像し、その佇まいを夢想する。
用途といっても、通勤か廃墟探索かの2つしかないのだけれど。
以前、MRのStreetFighterを購入して過不足なく使っている。
当時懸念した防水加工の劣化もなく、大変に頑丈であり、背負い心地も素晴らしい。
難点を挙げれば、メインコンパートメントの開口が狭いので奥底にある荷物を素早く取り出すのは難儀する。
小分けポケットが少なく、容量もごく小さいのであれこれ小物を入れるのは不向き。
別にこれらが致命傷だとは感じない。
つまり買い替える必要を感じるには至っていない。
おしまい。
ではなくて。
私のヨドバシカメラのポイントが激しく貯まっているのである。アマゾンのポイントも貯まっているのである。ならば”購入目線”でリュックサックを眺めるのも大変によろしいのではないでしょうか。
候補①
いきなりの本命。2 Day Assaultである。
MRの特徴ともいえる3ZIP。
上蓋はガバーっと開き、下側へのザーッと開く、それは魚を捌く職人のように。いや、そういうイメージで、実際にはどういうスピード感で開くのかは分かりません。
このリュックは大変知名度があり、数々のレビューがある。総じて良好なのである。「こりゃだめだ」と言っている先人は居ないのである。
候補②
District 24 である。
なんとも都会的なモノフォルムである。
このディストリクトはポーチなどの小さなモデルからラインナップされており、統一感のあるデザインが好ましい。
このポーチに触ったことがあるのだけれど、ゴツ過ぎず、ペラ過ぎず、軽快感があるのにしっかりしていた。
さすがMRなバランス感で作られていた。
道のない山林を半日もうろついていると枝やら葉っぱやら虫の死骸やらがリュックに大量に付着、あるいはポケットに飛び込むことになる。その意味ではこういった抵抗感なさげなデザインは好ましいのではないかと。
候補③
Blitz 35 である。
いかにも、である。これが似合う方というのは強化された人間であり、収納するべきものは精密な測定具だとか対人地雷だとかそういうものであろう。
あるいは高度に洗練されたキャンパー(というよりソロハイカー)が厳選された道具を詰め込むのが正しいと思われる。
私が詰め込むのはカメラとカメラとドローンと電池とオニギリとカレーパンと麦茶なのである。
カタチは惹かれるのだけれど、上蓋式なのでちょっと…。
候補④
Rip Ruck 32 である。
カタチがなんとなく可愛らしいので、首をひねってしまうのだが、機能的な印象もある。
そして、長時間眺めていると引き込まれるような魅力が染み出してくるようでもある。
蓋もガバーっと系に見受けられる。
底部へのアクセスは特に回答がないようだけれど、素早く出し入れするアクション性はあるだろう。
特徴的な二つの収納。こういうポケットは意外と使わないんだよ、と玄人ぶってみても実態としてはあれこれ詰め込んでしまうのである。
このポケットもなんだか凝った作りなのである。本体の蓋と同じく二条式のジッパーに留め具もワンタッチ系の上等なやつ。安易にサイドリリースバックルにしていない。
こりゃあ良いゾ、と思わせてくれる。
総じて、どれもこれもいい。ミステリーランチの製品は全部いい。
世の中には他にも優れた背負いものがあるのは分かっているのだけれど、ミステリーランチ以外を選ぶ必要はないような気がしている。
山をうろつくののは2 Day Assaultが良さげ。
通勤や旅行にはRip Ruck 32かな。
District 24も都会的で街には良い。
悩むべき対象があるのは嬉しいことなのである。
悲しむべきは全てを買う資力がないことと、全てを使うだけの生活(と趣味)の多様性がないことなのである。
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