NC700Xは大変優れたバイクだと思う。
過不足のない動力性能。ヘルメットが収納できる利便性。恐ろしく良好な燃費。DCTによる快適性。
既に10年近く乗ってきて、当初の目論見であった長距離ツーリングは思ったようには出来ていないけれど、それでも満足している。
過不足のない動力性能。ヘルメットが収納できる利便性。恐ろしく良好な燃費。DCTによる快適性。
既に10年近く乗ってきて、当初の目論見であった長距離ツーリングは思ったようには出来ていないけれど、それでも満足している。
そして満足しているが故に買い替えを志向する業の深さ。
きっかけは自らの加齢もあるのだけれど、巡り合わせに近い。
トライアンフのスピードツインである。
この車名にピンときて、当時を思い出して熱くなる世代ではないのだけれど、名車列伝みたいなのを語る上で、必ず出てくる車名がこの”スピードツイン”である。
スピードツイン5T |
近年のトライアンフは大変に攻めの姿勢であり、先鋭的な三気筒エンジン搭載車と並行して往年の名車の臭いを濃く受け継ぐ二気筒エンジン搭載車を出し続けている。
その中にストリートツインというミドルクラス車があった。
オーソドックスなパッケージに実はパワフルな二気筒エンジン。既に激走するような年齢でもないことから、こういった”落ち着いた選択”をしたようで、実は…みたいな自己矛盾を具現化したようなバイクは好ましかった。
がしかし、名称が気に入らない。
響きは軽快で美しいとも思う。
けれど、ストリートという”若者っぽいエッセンス”に抵抗感があるのです。あったのです。
若々しいイメージというか。そういうのは要らない。
こちらはおっさんであり、ストリートなんて名乗りたくない。
なんで、これを伝統あるスピードツインと称しないのか!と残念がっていたところ、スピードツインが出た。正真正銘のスピードツイン。1200だけれど。
これがまた過激なのです。これこそスピードツインだろ、と体現している。
響きは軽快で美しいとも思う。
けれど、ストリートという”若者っぽいエッセンス”に抵抗感があるのです。あったのです。
若々しいイメージというか。そういうのは要らない。
こちらはおっさんであり、ストリートなんて名乗りたくない。
なんで、これを伝統あるスピードツインと称しないのか!と残念がっていたところ、スピードツインが出た。正真正銘のスピードツイン。1200だけれど。
これがまた過激なのです。これこそスピードツインだろ、と体現している。
見るからに獰猛。
見た目というかデザイン上のクラシック風味で獰猛さを隠し切れていない。
魅力的なのだけれど…と逡巡していたら2023年からストリートツインが名称変更してスピードツイン900となると知り、一気に傾斜した。
見た目というかデザイン上のクラシック風味で獰猛さを隠し切れていない。
魅力的なのだけれど…と逡巡していたら2023年からストリートツインが名称変更してスピードツイン900となると知り、一気に傾斜した。
名前にこだわったから、という話(でもあるけど)ではなく、身の丈に合ったバイクを選びつつ、歴史に相乗りしたいという憧れを満たすという話なんですよ、はい。
ということで、トライアンフのスピードツイン900である。
スピードツイン900 |
既に実車を見てきたのである。
ちょっと遠いけれどトライアンフディーラーに行って。
初めてトライアンフを訪れたのだけれど、随分とオシャレというか綺麗な店舗で驚いたのである。
エプロンにオイル染みのある店員がウロウロしていたりしない(居てくれた方が親近感あるんだけれど)
よく分からない常連的ダベリ野郎もいない(ようだった)
実車は随分とコンパクトだった。
跨って分かるサイズ感というのがあり、それは大変にコンパクトだった。
一方で造形からくる全体感に軽さはなくミッチリと詰まって重量感もある(実際、軽いバイクではない)
排気音は音圧があり、迫力に繋がっている。
以前、乗っていたSR400のエンジンを二基並べたより、まだ大きいエンジンであるからして、さもありなんなのだけれど。
試乗こそしなかったが、間違いない一台であると確信したのである。試乗しなかったのは”乗ると即決してしまう病”の発症を回避するためですね。持病なので。
現在、オプションの選定や現車で投入した装備類からのフィードバックで取捨選択を勘案している。
パニアケースは一種の憧れであり、相当にこだわって装備したがなくてもなんとかなる。いや、あるべきだ。脳内会議は紛糾するばかりである。
海外調達の比率が高くなるため、現状の円安も悪影響である。かつてNX700Xの装備を海外調達した時というのは、悪夢的円高という時代であり、それと比べると現状の為替は倍近い差がある。
それら全てを勘案した上で総額見積に付帯コストを乗せて、真の総額を算出するのである。
私がごく近い将来に於いてこのスピードツインを入手したならば、超長距離ツーリング(片道1200km)を行い、老いた両親に会いに行きたいと思っているのである。
バイクは一人乗りなので流行病感染のリスクもないからね。
バイクは一人乗りなので流行病感染のリスクもないからね。