2015年10月10日土曜日

サクションポンプ

夏はエアコン。冬もエアコン。
空調機は活躍の幅が広い。正に年中稼働。

特に夏は湿度をコントロールできるため重宝する。
室内の湿気を熱交換で水滴にし、室外へ排出してくれるのだ。
エアコンの室内機と室外機は冷媒管、電線、そしてドレンホースで繋がっている。
このドレンホースが曲者なのだ。

最短距離で配管された場合は、特段の問題はないのだけれど、長々とホースを這わした場合、管内の詰まりが発生する。
詰まりが発生すると室内機から水が溢れ、滴下することになる。
おとなしく業者に相談も得策なのだが、ひとつ試すべきことがある。

サクションポンプである。
巨大な注射器然としているが、吸引が主な機能となる。
最近のエアコンはプレフィルターのクリーニングを自動的に行ったりするが、プレフィルターを通過した微細な塵芥が水分と混合し濃密な泥土状になりドレンホース内に堆積する。
これが詰まりの原因だと推測し、サクションポンプを試すことにした。

使い方は室外機近傍のドレンホース開放端にサクションポンプの先端を差し込み、力任せにハンドルを引いて吸引するという男らしいもの。
説明書も糞もなくおもむろにグイっとやれば、ズビズビっと下痢便音と共にドレンホース内に滞留する水分、塵芥が引っこ抜かれていく。
この時、室内ではゴポゴポっと不穏な音がするが気にしない。
吸引と押し込みを数回繰り返して、ドレンホース内の便秘を解消すれば作業完了。
このサクションポンプ、分解できないので次のシーズンに備えての洗浄がしにくいのが難点だが、単一目的のためにコストを抑えた結果であろう。
物としての価値や使用頻度を価格に照らせば疑問も湧くが、これは道具なのである。
これが無きゃ手出しできないが、これが有れば一発で目的を達することができる。道具ってそんなものであろう。