2021年12月30日木曜日

Light of the Year 2021

Light of the Year 2021
という名目で毎年、12月はライトをしっかりと選ぶ、というのを恒例にしている。
今年も各メーカーから素晴らしいライトが大量に発売された。

あれもこれも全て欲しい、というのが正直なところだが、限られた予算の中で四苦八苦するのが現状である。

今年の一本(厳密には納品は来年だけど)
キックスターター案件である、DART Mini Pocket Thrower Flashlightである。

DART Mini Pocket Thrower Flashlight

例えばこういった妄想をする。
暗い夜道を歩いている。その距離は大したことはないけれど、起伏あり、小石が落ちているかも知れず、時に寒く、時に暑い。雨かもしれず、雪かもしれず。
そういった時に安心感を得るには、まずは足元を照らせば良い。そしてライトは小さく、軽く。
しかし、脇道から悪漢が飛び出してきたら?
ストライクベゼルの付いたライトで打突、これも正解だろう。
強力な光線で眩惑させて、素早く退避、これも正解だろう。
ストライクベゼルは本来的には車両の窓ガラスなどを破砕するのが目的だが、まあアレですよ。痛いよね、こういうので突かれたら、という表現に留めておきます(最近、Googleさんが厳しいので)
200ルーメン以上の光源であれば、直視させられれば眩惑できるとされる。現実的にはこちらであろう。
ストライクベゼルを採用するDEFENDER
これで打突されると痛い。


で。
こういうシチュエーションというのはつまり通勤なのである。
つまり毎日使う。毎日持ち歩く。
であるからこそ、小さく軽くなければならない。
一方で電池の持ちもある程度は良くなければならない。
貴様は既にそういうライトは持っているだろう。という指摘がある。脳内で。
確かに持っている。
いくらでもある。
なんなら、これまで書いてきた要件を全て満たすものもある。
しかし、”飛距離”というものが欲しくなったのだ。
いつも道、いつも景色なのだけれど、ちょっと遠くを照らせば、少し世界が広くなる、そんなロマンを感じたくなったのだ。

昨年、ACEBEAM E10 Green LED Hunting Flashlightというライトを買ったのだが、これが理想形に近い(ブログにしてないがこれがLOTY2020)
が、これはハンティング用のライトであって光源が緑色なのである。これは街では異様である(緑色の光は動物への刺激が非常に少ない)
私はこれを信号用として使いたい、という衝動に駆られて買い、満足しているからいいのだけれど。
ともあれ、グリーン光源では日々の使用には向かない。またやや太く、重い。
但し、飛距離は充分。まるでレーザーのように照射される。

ACEBEAM E10 Green LED Hunting Flashlight
合図は緑。1000m到達。

コリメートレンズの一種であるTIRレンズというものがあり、これがLED光源を直線性の高い平行的な光に変換してくれる。
ACEBEAM E10もこのレンズを採用しているが、それ以前だとStreamLightのSURVIVORという消防士用のライトがあった。
比較的小口径のライトには随分と前から採用されているが、大口径ライトではちょっと珍しい存在だったと印象している。
SURVIVORも貫き系の照射であり外で使うと楽しいライトである。

SURVIVOR
これを胸に付けて煙の中に突撃するといい。

で。
DART Mini Pocket Thrower Flashlightである。
この貫き系照射パターンであって、手に収まるコロンとしたサイズ感であり、軽い。
気に入らないのは金属ボディあること。これは冬場に冷たいのである。あと、丸いので転がること。日常的に持ち歩くものが転がりやすい形状であることはデメリットと考えているので。
とはいえ、世界を少し広げる、というロマンを加味した小型、軽量なライトとしてよろしいのではないでしょうか。

DART Mini Pocket Thrower Flashlight


2021年12月29日水曜日

Hybrid H3 Pro Urban EDC Tactical Flashlight

ハイブリッドなライトである。
何がハイブリッドかといえば電源なのである。
内蔵の充電池(Li-Po)と乾電池(単三)あるいは14500電池を使える、ということ。



充電式ライト、というのは昔からある。
私はこれがあまり好きではなかった。
なぜなら、充電設備が必要だから。それはアダプター経由の100Vコンセントだったりした。
現代ではUSB経由のものが大勢を占めている。
もし、電池が切れたならば。
充電しなければならない、というのがマイナス要素だったのだ。
そして、その時の環境下に充電設備があるとは限らない。むしろないことの方が多いだろう、と想定していたのだ。

一方で乾電池であれば消耗した電池を捨てて、新しいのを入れれば済む。
弾丸のように次々と入れ替えていけばいいのだ。
ライトを使い続けるというハードな環境の場合は、実際にそうしていた。この場合に充電式というのは話にならない。
最近では充電池そのものも安くはなってきており、乾電池と同等の使い勝手とも言えなくはないが、それは別の話。

で、なんでこのハイブリッドライトに意味があるか。
このライトは内蔵充電池と外部(から入れる)乾電池を切り替えることができる。
どちらかが切れれば自動的にスイッチングされる。

こういう妄想をしてみる。
毎日持ち歩くライトであって小型、軽量が望ましい(またかよ)
要するに通勤ライトですね。
充電し忘れた!乾電池がなくなった!このいずれもが発生する可能性がある。忘れっぽい場合に。
充電は設備のあるところに。乾電池は最悪コンビニでも買えるけれど。いずれにしても目の前の闇に対して何の役にも立たない状態のライトというのは持っている意味すらない。ただのアルミ製の棒きれなのである。

そういう時にこのハイブリッドライトであれば”ひとまず点く”のである。
ライトとしてはペンライトであり、小型軽量である。
配光は普通であり、十二分に明るい。同サイズのライト並といっていいだろう。
つまり、サイズ感や明るさには特徴はない。
電源(電池)がハイブリッドあるというのが最大の特徴である。


ちなみに、細身にも関わらずストライクベゼル(状)の突起を装備している(PROだけ)
これが実に攻撃的というか、この細さでこの突起であれば打突された場合に大変痛ましいことになるのではないかと思われる。とはいえ相手は危害を加えようとする暴漢であるからして、気にせず打突すればいいと思います。

2021年12月20日月曜日

アライ ASTRO GX

ヘルメットを買い替えた。アライ謹製のASTRO GX。

アライヘルメット謹製 ASTRO GX

このヘルメット。発売を待ち望んでいたが中々発売されない、という不可解な状況が続いていた。
ようやく発売されても世界は例の伝染病が大流行。
試着すら許されない、という店舗対応を受け、購入意欲は減退。
「買い替えなければならない」と決断してから実に一年以上を経て、ようやく試着。
試着してみれば、やはりアライ。このキツめのフィット感が”らしい”のであった。
ということで、AGVなどの対抗馬の検討も進めていたが、被ってみればアッサリと決断してしまった。

これまで使用してきたSHOEIのGT AIR。
これも機能性という面では素晴らしかった。
特に防眩シールドを内蔵している点については大変便利であり、助けられた場面は数知れず。
一方でやや重量があり、丸一日被っていると疲労が蓄積するのを感じると共にハイスピード域での安定性にも難を感じていた。
但し、安定性は車両の乗車姿勢との兼ね合いもあり、一概には言えない。

今回の大きな変革は色である。
通常、性能を第一義として色は地味なソリッドカラーを選択するのが常であったが、今回は朝晩の通勤時間帯が暗いことを一考しつつ他者の意見も取り入れて白ベースの赤模様とした(FACEの赤)

実走に使用してみれば、ヘルメットの進化を実感するに足る性能であった。
GT AIRと比較すれば被った瞬間から分かる軽さがあり、風切り音の低さは明らかな差として感じられる。
100km/H前後の安定性も高く、風の抵抗すら軽く感じる。
結果として、首上の負荷が著しく下がったという印象を得た。
GT AIRもMサイズ、その前のSZ-RAMもMサイズ、であったため、まずはMサイズを試着したのが、耳に圧迫を感じLサイズを試着して程よさがあったのでLサイズを購入している。
但し、当人がやや太ったという点は留意事項。

防眩シールドはアライの場合は外付けになるのだが、これも装備していかなくてはならない。
もはや、これなくしてはヘルメットにあらず、という意識。
若い頃よりも明暗差に弱くなったのがその一因。
トンネルから出た直度の西日などには顔をそむけたくなるくらいのダメージを被る。かといって本当に顔をそむけていたら、ダメージどころか命がなくなる。

ヘルメットに於ける進化は材料や形状に生起していくのだろうけれど、それを大いに実感できるヘルメットであった。

2021年12月17日金曜日

落武者を狩る者

夏の終わり、冬の始まり、その間を秋というのだが非常に短い期間でしかない。
これをナメクジ野郎の話に言い換えれば、活動期と休眠期の間が非常に短いということになる。

例年、”かなり寒い”という気温になってから一匹、二匹、まるで落武者のように冷たい土の上でロクに動きもせずにのたくっているナメクジを目撃する。
今年はマイキラーLによる殲滅作戦が大いに効き、在庫処分を兼ねたダメ押しの追加散布も行い、休戦状態となった。

そんなある夜。
巧妙に隠れていたナメクジが冬眠のために決死に移動する姿を見た。
見てしまった以上、殺らねばならない。これは絶対の掟。
ここで見逃せば、このナメクジが子を産み、倍々で増えていくのだから。昨日の敵を秋の夜更けに感傷的に見逃がすなどあり得ないのである。
ジェノサイドを行う独裁者の心境なぞ知るべくもないが、やると決めたら貫徹しなければならないのは分かる。

しかし、この夜。
哀れなナメクジの後を追う者が居た。
言わずとしれた、ナメクジ野郎共の天敵、コウガイビルだ!
この方(コウガイビル)は生態に謎な点が多い。実はヒルですらないようで”陸生の肉食動物”などと表現されている。

コウガイビル先生

いずれにしても、ナメクジどもの残党掃討には頼もしい味方なのである。


しかし、この方。

自切でも増える(刻んでもそれぞれが個体として甦る)というほぼ不死身な肉体を持っており、フレンドリーとは言い難い容姿も相まって、ちょっと共生していくには抵抗があるというか…。

下手をすれば将来的には戦うことになるのでは…。


肌寒い小庭でドロついた政治的策謀めいた思考に支配されていたのだった。とりあえず、頑張れ!コウガイビル!


2021年8月10日火曜日

KIMBLADE

 〇KIMBLADE

フロントガラスに滴下された雨水を清拭するのが、ワイパーである。

当然、水滴ではではなく塵埃や時にはタールなどの油性物も拭き取らなければならない。


これまでの殆どのワイパーはシリコンゴム製で往復運動するワイパーブレードの動きに対応して先端部が曲がる製品だった。その寿命は高耐久な良品であっても半年から1年というイメージ。

最も交換したくなる要素は”拭き残し”である。

ワイパーが通過した直後であっても筋状に水分が残ったかのようになることで視界の改善されず、ワイパーゴムの交換ということになる。


車の運転中は前方を注視する義務があり、その視界の入り口となるのは、文字通り窓であるフロントウインドウなのだ。これの状態に気を払わない、というのは安全運転義務違反である!と意気込むものの、単に私が神経質になる分野のひとつである、ということです。


で。


KIMBLADE(キムブレード)である。


下記、GIF画像を見れば一目瞭然。




これまでのワイパーとは形状が違う。

先端部がボックス状になっており、その箱の”角”で拭くというよりも”削ぐ”イメージ。


ワイパーゴムが損耗していく理由のひとつは雨水以外の塵埃との摩擦による微細な断裂が、ワイパーゴム先端部で発生することにある。

これはゴムの先端部が鈍角でガラス表面と接していることことに一因あり、仮に鋭角的に接することができれば、いくらか改善はされることだと考える。

KIMBLADEも鋭角接触しているわけではないが、角度的にはかなり立っており、かつ角で接していることから拭き取り能力は高く、かつ損耗し難い印象。


このKIMBLADEは例によってKickstater案件。

とはいえ、かなり製品らしさがあるので一般販売もされているのではないかと。


KIMBLADEのゴムもシリコンなのだが、先端部はカーボンナノチューブが配合されているそうである。

ある種の先端材料界隈では”夢の新素材”であるカーボンナノチューブであるが、その効果がどのような方向性を付与されているかは謎。

とりあえず、配合されていればなんだか嬉しい!ということ。

現に私は嬉しい。塞ぎがちな気持ちも上向く勢い。


実際に使ってみると、確かに”削ぐ”イメージではある。

が、課題としては今後がどうなるか、ということ。

水滴を削ぐ、というのが形状から発揮されているので、その効果は長づ付きしなければならない。ならない、というかして欲しい。

新品のワイパーゴムの気持ち良さは従来品とて同じなので。



このKIMBLADE、単にブレードごと交換するだけでいいのだが、フロントガラスの下処理としてクリーナーとコーティング剤が同梱されていた。

クリーナーは研磨系。

問題はコーティング剤。

グラフェンを使ってガラス表面の微細なデコボコを埋める、という仕組みなのだが、塗って乾燥させて拭き取る、というありがちな作業をしていて、妙な感触があった。

説明書(英文)にも「ガラスに浸透する」という趣旨の一文があったのだが、まさにそんな感じ。要するに拭き取りがとても”硬い”

フッ素系の撥水剤のように”ぬるっ”とした感触はなく、非常に硬質。


このコーティングのよる結果は謳い文句通りならブレードのシリコンと融和しつつ撥水効果も期待できるようだが、他の撥水専用剤と比べれば控えめ。


一点、早々に気になったのがワイパー作動時の音。

聞きなれない高周波成分のある擦過音がする。

これはエッヂが当たっていることによるものだろうとは思う。


いずにしても、これからしばらく効果を検証する。

2021年5月10日月曜日

洗たく槽クリーナー

おぞましい、という表現がある。
いろいろと使える表現ではあるが、これがピッタリとくるのが「見えないところが激しく汚れていた」という瞬間。

何かの裏であることが多い。
めくってみたら「わー!」と。

例えば下水管などであれば、それは汚水が流れるのだから、汚れているのは当たり前であり、むしろ汚れることで汚物を外に出さないようにしているのである。
こういうのは「うわあ」とはなるが、恐怖というよりは感嘆に近い。

で。

洗濯槽である。
衣類を清潔に洗浄するために洗濯機というのは必須の存在である。
洗浄のために貯水し洗浄するのが洗濯槽である。
衣類は直接肌に触れるものであるから、しっかりと洗い、清浄な環境で乾燥させるのが普通である。
がしかし、その洗濯機自体が汚れれていたら。
それは、おぞましい。

洗濯槽は通常はステンレスや白色系の防汚塗装された金属製であって、見た目にも清潔さが伝わるデザインとなっている。
問題はその裏である。
洗濯槽の外側、四角い洗濯機のボディとの間隙(実際には内槽と外槽の間隙)
この空間がどうなっているかは窺い知ることはできない。

推定はできる。
洗濯する頻度はそれぞれだとしても、洗濯機は使っていない時間の方が長い。
つまり、乾燥と湿潤を繰り返している。
おまけに蓋を閉められてしまえば、内部は高湿度のまま維持される時間が長い。
水を扱う家電なのだから、それでも製品的には全く問題なし。
しかし、アレの影が忍び寄る。
カビである。

有害なものばかりではなく、特に日本人にとってはその恩恵を受けることが多い、菌類。
しかし、いわゆる黒カビは健康被害すらもたらす可能性のあるやっかいな隣人なのである。

あまり潔癖でもないのだが、随分と前に興味本位から洗濯槽クリーナーを使ってみて、洗濯槽内に大量の帯状に剥離したカビが”ワカメ”のごとく浮遊するのを見た時は心底、おぞましかった。
”すすぎ”と言いながらカビまみれの水ですすいでいたのか。

知らなきゃ良かったレベルだったが、それじゃ済まない。
だから化学のチカラで洗浄するしかない。

エステーのシュワッとは【塩素系】
アリエールは【酸素系】

カビに対してはいずれも効果があるが、体感的に強いのはやはり【塩素系】
ぬめりや臭いには【酸素系】が有効と感じられた。
但し、塩素系は適切に処理しないと塩素臭が気になる場合がある。

いずれの場合もそうなのだが、長く漬け置くよりも、続けて二回目を行った方がカビの剥離は進むと印象している。つまり漬け置き時間を最小限にして、すぐさま2回目を行い、漬け置きは2回目で。
カビのへばりつきに対しては”刺激”が必要なので、その回数が多い方が良い、という理屈。


2021年5月7日金曜日

土壌改質

マイキラーによって殲滅への道程を歩み始めたと感じている。
とはいえ、雨が降り、薬効が消滅すれば奴らはまたぞろ出没してくる。

マイキラーの殺傷能力は非常に高いのは間違いない。
定期的に散布すれば発生を抑え込み、個体数を減らすことはできるだろう。

一方で奴らは自然に発生するのではない。
奴らも生物だ。生殖し産卵し孵化するのだ。
そのメカニズムというか詳細は記録がない。

情報を総合すると:
・雌雄同体で繁殖が可能であること。
・土中に産卵すること。
・生涯(2~3年)に200~300個産卵する。
・卵は一ヵ月程度で孵化。

順調に繁殖した場合、その増殖スピードはネズミ算式よりも急激なカーブを描くことになる。
つまり、出没する奴らを殺戮すると共に、その卵も駆除しなければならない。

そこで椿油粕である。

元々は肥料として目にしたものだが、その効果に土壌改質が謳われていた。
椿に含まれている物質(サポニン)の界面活性効果で土中の卵類(ハエなど)を不活性化できる、とある。
ここにナメクジの卵も含まれている。
また土中に潜む生物の呼吸を阻害する効果もあるとのこと。

購入したのはペレット状の椿油粕。

これをターゲット地面にバラバラと散布する。
散布後にたっぷりと散水するのが良いらしいが雨の前日を狙って散布した。
結果、雨上がりにはペレットは完全に融解しており、成分は土中に浸透したようだ。

この椿油粕はミミズにも影響を与えるようだが、ここはひとつ我慢(?)してもらうしかない(ミミズは益虫扱い)


しかし、ネットに溢れるナメクジ対策というのは総じて”優しい”のである。
農作物を害虫から守る、という戦いを繰り広げている農家諸氏に比べれば赤子の如き、であるのは仕方ないにしても(私を含め)
奴らに対しては情け無用の戦いなのだ。奴らとて生存し繁殖するために懸命なのだから。だからこそ、明確な殺意をもって、これに応えるべきだ。



2021年5月3日月曜日

マッハ泡バブルーン

臭いが気になるといえば、洗面台。
ここに流される廃液は多種に亘るが基本的に人間由来のものが多い。
台所の流しで最もやっかいなのは油脂であるが、こちらも人間の唾液などが多く排水され積み重なると非常に重厚なスラッジと化す。

これらの処理(洗浄)の本命はピーピースルーなのだが、洗面台に限っては構造的に手がつけられない箇所がある。
それが”オーバーフロー管の内部”である。
これは、洗面台に水を溜めた場合に溢れないように空いている穴から排水管までのラインであり、内部は洗面台を叩き割らないと伺い知れない。

洗面ボウルに水を溜めると、下図の【12】から溢れ、点線で描画されている【4】の管を通って排水管に流れ込む。
通常の使い方をしていればオーバーフロー管には排水は流れないが、排水本管から湿度が流入しており、基本的にカビが発生しやすい。


ピーピースルーは排水本管のあらゆるスラッジを溶解させることができるが、このオーバーフロー管には投入することができない。

で。
マッハ泡バブルーンである。

この製品はネットの記事で知ったのだが、その記事はYoutubeで施工の動画が溢れていたことから書かれた記事であった。
多くの先人が効果を実感しているのならば、話は早いと購入。

施工は大変に簡便であって、迷うことはない。
生成される泡は濃密でソフトクリームのような重さがある。
この泡が汚れを抱いて押し出してくれる、というのが作用機序のようだ。

少々気になったのは香り。
着香された泡なのだが、どうにもワザとらしい香りで鼻につく。
洗浄して臭いの元を断つのが目的であるし、その役目を果たすことができるのであれば、もう少し控えめであっても良かったのではないか。

とはいえ、オーバーフロー管や本管を泡洗浄するというのは見ていて気持ちの良い光景であった。
この一本で洗面台2台を洗浄することができた。


2021年4月30日金曜日

マイキラーLの夜③

第五夜
雨であった。小雨の時にパトロールしたが、ナメクジは見当たらなかった。
しかし、一昼夜降り続いた雨でマイキラーは洗い流され、致死量以下に希釈されてしまっただろう。


第六夜
雨が上がって、半日。地面は湿潤していて気温は温かく。奴らの活性が高まる条件を満たしている。
結果としては特定のエリアに多数出現した。
特定のエリアとは土留の石材の上である。
また、通常の土の上にも少数は出現していた。
捕殺ではなくマイキラーの追加散布を行った。
翌朝の観察ではその場で絶命したナメクジは一部に止まった模様。


これで、第一次散布の結果を総括する。
・効果
極めて有効。
100倍希釈のマイキラーはその噴霧跡を這い通っただけで致命傷を与えることができる。
効果は第一夜がもっとも高い。
第二夜以降はそもそも出現しなくなるので効果が観察できない。

・持続性
当たり前だが、雨で洗い流されてしまう。
これは固形粒剤と同じことが言える(固形粒剤は形状が崩壊する)

・殲滅への道程
マイキラーが接触毒として非常に強力であることは分かった。
但し、土中や空隙に潜む、ナメクジに対してどれくらい有効なのかは評価できない。
引き続き、散布・観察を行う必要がある。
非常に威力にある薬剤であることに間違いはなく、適切(というか過剰に)に散布することで殲滅の光芒は見えてきたと感じる。


2021年4月28日水曜日

マイキラーLの夜②

第三夜
少し気温が低い。ナメクジの活性は低いと思われる。
追加散布などはしていない。
そして「ここにはいつも居る」というポイントを見回ったが一匹も確認できず。

第四夜
雨の気配が近づいてきている。気温も少し上昇している。
この条件であれば、間違いなくナメクジは出現する。
追加散布はしていない。
出現ポイントに一匹だけ確認できた。丸まった状態であった。
通常ならば発見次第、捕殺するが、放置。
翌朝、確認したが死骸はなかった。
このポイントは第一夜に大量のナメクジが麻痺していた場所。
地面はレンガ床。
マイキラーの効果が弱まっていると考えられる。

深夜、雨が降り出した。

雨でマイキラーは洗い流されるのは間違いない。
そして更に希釈され、土中に浸透していくだろう。
とはいえ雨量が多ければ散布済の薬剤は更に希釈され、有効性は喪失してしまう。
今回の第一次散布でナメクジをいかほど駆逐できたかは不明。
元々、ナメクジの総戦力も不明だったのだが、再び興隆してくる可能性はある。
この雨が上がった後が初期評価として有効になると考える。
いずれにしても、絶滅させるまで散布は行う。


2021年4月26日月曜日

マイキラーLの夜①

〇マイキラーLの夜

第一夜:
夕暮れと共に散布開始。
土、セメント、タイル、さまざまな種類の床面に散布する。
花壇の囲い(土留め)の垂直部にも散布。
これまでの観察から出没するところはおおむね把握している。
土には当然、浸みこんでいくのだが構わずに散布。
夜になり、奴らが出現。
この夜はかなり温暖であり、シーズンの出だしでもあり大量に出現。
比較的小さいものが多い。

が、何かがおかしい。
這っている奴らは”長い”ないし”伸びて”いるのだが、皆丸まっている。
ゆっくりと身体をくねらせているが、丸まっている。
そう、マイキラーと接触したから、なのだ。
マイキラーは散布後1時間もすれば乾いてしまい痕跡すら分からなくなる。
しかし、有効成分は確かに残留している。
土中から、土留めの隙間から、いつものように出現した奴らは直ちに接触し、麻痺を起こしていた。

翌朝、そこかしこに乾燥し縮小した奴らの死骸があるのを確認した。
大戦果である。

第二夜:
何もしていない。日中は晴れ。夜になって若干冷えが増した。

この夜、奴らは出現しなかった。

土中に散布したマイキラーが浸透し、出現前に死亡した可能性もある。
もちろん、若干の冷えもあり活性が低かった可能性もある。
いずにせよ、奴らは出現しなかった。
大戦果を得た後の世界がこうであれば、成功なのだ。
なのだが、引き続き第三夜以降の状況を観察する。

今回の第一次マイキラー散布について。
・散布量は3リットル
・希釈倍率は100倍
マイキラーは100倍希釈時に乳白色の液状となる。
無臭の液体。

今後の課題としては。
・降雨後に効果が喪失してしまのか。
・降雨がなくても、効果が徐々に減退していくのか。
おそらく、いずれもそうなるだろうと思われる。
思われるが、まずは初戦の威力としては申し分なかった。

【重要】
マイキラーLは強力であり使用するには特段の注意が必要です。
取り扱い説明書などをよく読んで、注意事項を厳守して使用するべきです。
拙宅庭には食用する植物はありません。

2021年4月8日木曜日

マイキラーL

 〇普通物という名の最終兵器
マイキラーは購入の制限が厳しく、素人がおいそれと購入して撒き散らすには適していなかった。
つまり、それだけ強力であって誤った使用は許されない、という厳しい世界なのだ。銃などと同じように。何物にもプロ用という存在があって、それは気軽さとは無縁の世界観なのである。
しかしそうはいってもナメクジの活動は許容されるものではない。
貴重な農作物を育成しているわけではない。ただ、奴ら(ナメクジ)に対しての私怨しかない。

とはいえ素人の私がマイキラーを手に入れることは世界のバランスから言っても自重すべきこととして耐えてきた。
ここで真打である。

それが”マイキラーL”
やってくれたな、サンケイ化学!

特徴として:(マイキラーLの惹句)
●普通物の製剤です!
●ナメクジ類、カタツムリ類に高い防除効果があります!
●接触により速効的に作用します!
●ナメクジ類、カタツムリ類の種類に関係なく有効です!

である。
であるのだ。

成分を見てみるとやはり”メタアルデヒド”
元祖マイキラーはこれを30%配合していた。
マイキラーLは10%。
薄いんですな。

が、これは問題にならない。なぜなら元々このマイキラーは希釈して使用するからだ。
希釈倍率は200~400倍。
要は濃く作れば問題にならない。
普通物というのは「毒劇物に該当しないものを指していう通称」だそうだ。
メタアルデヒドの生成方法を変えたのだろうか。
なんにせよ、マイキラーが手に入るということは素晴らしいことなのである。
マイキラーはメタアルデヒドでダイレクトアタックするタイプの殺虫剤である。
小麦を練ったものに数パーセント混ぜて、それを食したナメクジが~、というパッシブ型ではない。
この液体沫に触れたナメクジは即活動停止なのである。
この液体沫が残存している土中、草、花壇置き石などを通過すれば、これまた活動停止なのである。

つまり、丁寧に散布すれば完全なる封じ込めが可能になるのではないか。
広大な農地ではない。
極小の庭である。
日が暮れてからの一時間で散布できる。

よろしい、ならば教育してやろう。
殲滅戦とはいかなるものか。

まずは注文するのだ。
市場では1,500円程度の値付けがされているようだが、値段はどうでもいい。
最終兵器が金を出せば買える、という事実に畏怖する。
ナメクジを殲滅できるなら実質無料みたいなもんだ。