2022年12月30日金曜日

スピードツイン900

NC700Xは大変優れたバイクだと思う。
過不足のない動力性能。ヘルメットが収納できる利便性。恐ろしく良好な燃費。DCTによる快適性。
既に10年近く乗ってきて、当初の目論見であった長距離ツーリングは思ったようには出来ていないけれど、それでも満足している。

そして満足しているが故に買い替えを志向する業の深さ。

きっかけは自らの加齢もあるのだけれど、巡り合わせに近い。
トライアンフのスピードツインである。
この車名にピンときて、当時を思い出して熱くなる世代ではないのだけれど、名車列伝みたいなのを語る上で、必ず出てくる車名がこの”スピードツイン”である。

スピードツイン5T

近年のトライアンフは大変に攻めの姿勢であり、先鋭的な三気筒エンジン搭載車と並行して往年の名車の臭いを濃く受け継ぐ二気筒エンジン搭載車を出し続けている。
その中にストリートツインというミドルクラス車があった。
オーソドックスなパッケージに実はパワフルな二気筒エンジン。既に激走するような年齢でもないことから、こういった”落ち着いた選択”をしたようで、実は…みたいな自己矛盾を具現化したようなバイクは好ましかった。

がしかし、名称が気に入らない。
響きは軽快で美しいとも思う。
けれど、ストリートという”若者っぽいエッセンス”に抵抗感があるのです。あったのです。
若々しいイメージというか。そういうのは要らない。
こちらはおっさんであり、ストリートなんて名乗りたくない。
なんで、これを伝統あるスピードツインと称しないのか!と残念がっていたところ、スピードツインが出た。正真正銘のスピードツイン。1200だけれど。
これがまた過激なのです。これこそスピードツインだろ、と体現している。
見るからに獰猛。
見た目というかデザイン上のクラシック風味で獰猛さを隠し切れていない。
魅力的なのだけれど…と逡巡していたら2023年からストリートツインが名称変更してスピードツイン900となると知り、一気に傾斜した。

名前にこだわったから、という話(でもあるけど)ではなく、身の丈に合ったバイクを選びつつ、歴史に相乗りしたいという憧れを満たすという話なんですよ、はい。

ということで、トライアンフのスピードツイン900である。

スピードツイン900

既に実車を見てきたのである。
ちょっと遠いけれどトライアンフディーラーに行って。
初めてトライアンフを訪れたのだけれど、随分とオシャレというか綺麗な店舗で驚いたのである。
エプロンにオイル染みのある店員がウロウロしていたりしない(居てくれた方が親近感あるんだけれど)
よく分からない常連的ダベリ野郎もいない(ようだった)
実車は随分とコンパクトだった。
跨って分かるサイズ感というのがあり、それは大変にコンパクトだった。
一方で造形からくる全体感に軽さはなくミッチリと詰まって重量感もある(実際、軽いバイクではない)
排気音は音圧があり、迫力に繋がっている。
以前、乗っていたSR400のエンジンを二基並べたより、まだ大きいエンジンであるからして、さもありなんなのだけれど。
試乗こそしなかったが、間違いない一台であると確信したのである。試乗しなかったのは”乗ると即決してしまう病”の発症を回避するためですね。持病なので。

現在、オプションの選定や現車で投入した装備類からのフィードバックで取捨選択を勘案している。
パニアケースは一種の憧れであり、相当にこだわって装備したがなくてもなんとかなる。いや、あるべきだ。脳内会議は紛糾するばかりである。
海外調達の比率が高くなるため、現状の円安も悪影響である。かつてNX700Xの装備を海外調達した時というのは、悪夢的円高という時代であり、それと比べると現状の為替は倍近い差がある。
それら全てを勘案した上で総額見積に付帯コストを乗せて、真の総額を算出するのである。

私がごく近い将来に於いてこのスピードツインを入手したならば、超長距離ツーリング(片道1200km)を行い、老いた両親に会いに行きたいと思っているのである。
バイクは一人乗りなので流行病感染のリスクもないからね。


2022年12月29日木曜日

MysteryRanch野郎


リュックサックを悩みたいなぁ、という気持ちはいつだってある。
用途を想定し、使い勝手を想像し、その佇まいを夢想する。
用途といっても、通勤か廃墟探索かの2つしかないのだけれど。

以前、MRのStreetFighterを購入して過不足なく使っている。
当時懸念した防水加工の劣化もなく、大変に頑丈であり、背負い心地も素晴らしい。
難点を挙げれば、メインコンパートメントの開口が狭いので奥底にある荷物を素早く取り出すのは難儀する。
小分けポケットが少なく、容量もごく小さいのであれこれ小物を入れるのは不向き。
別にこれらが致命傷だとは感じない。
つまり買い替える必要を感じるには至っていない。
おしまい。

ではなくて。
私のヨドバシカメラのポイントが激しく貯まっているのである。アマゾンのポイントも貯まっているのである。ならば”購入目線”でリュックサックを眺めるのも大変によろしいのではないでしょうか。

候補①


いきなりの本命。2 Day Assaultである。
MRの特徴ともいえる3ZIP。
上蓋はガバーっと開き、下側へのザーッと開く、それは魚を捌く職人のように。いや、そういうイメージで、実際にはどういうスピード感で開くのかは分かりません。
このリュックは大変知名度があり、数々のレビューがある。総じて良好なのである。「こりゃだめだ」と言っている先人は居ないのである。

候補②


District 24 である。
なんとも都会的なモノフォルムである。
このディストリクトはポーチなどの小さなモデルからラインナップされており、統一感のあるデザインが好ましい。
このポーチに触ったことがあるのだけれど、ゴツ過ぎず、ペラ過ぎず、軽快感があるのにしっかりしていた。
さすがMRなバランス感で作られていた。

道のない山林を半日もうろついていると枝やら葉っぱやら虫の死骸やらがリュックに大量に付着、あるいはポケットに飛び込むことになる。その意味ではこういった抵抗感なさげなデザインは好ましいのではないかと。

候補③


Blitz 35 である。
いかにも、である。これが似合う方というのは強化された人間であり、収納するべきものは精密な測定具だとか対人地雷だとかそういうものであろう。
あるいは高度に洗練されたキャンパー(というよりソロハイカー)が厳選された道具を詰め込むのが正しいと思われる。
私が詰め込むのはカメラとカメラとドローンと電池とオニギリとカレーパンと麦茶なのである。
カタチは惹かれるのだけれど、上蓋式なのでちょっと…。

候補④

Rip Ruck 32 である。
カタチがなんとなく可愛らしいので、首をひねってしまうのだが、機能的な印象もある。
そして、長時間眺めていると引き込まれるような魅力が染み出してくるようでもある。
蓋もガバーっと系に見受けられる。
底部へのアクセスは特に回答がないようだけれど、素早く出し入れするアクション性はあるだろう。

特徴的な二つの収納。こういうポケットは意外と使わないんだよ、と玄人ぶってみても実態としてはあれこれ詰め込んでしまうのである。
このポケットもなんだか凝った作りなのである。本体の蓋と同じく二条式のジッパーに留め具もワンタッチ系の上等なやつ。安易にサイドリリースバックルにしていない。
こりゃあ良いゾ、と思わせてくれる。


総じて、どれもこれもいい。ミステリーランチの製品は全部いい。
世の中には他にも優れた背負いものがあるのは分かっているのだけれど、ミステリーランチ以外を選ぶ必要はないような気がしている。

山をうろつくののは2 Day Assaultが良さげ。
通勤や旅行にはRip Ruck 32かな。
District 24も都会的で街には良い。
悩むべき対象があるのは嬉しいことなのである。
悲しむべきは全てを買う資力がないことと、全てを使うだけの生活(と趣味)の多様性がないことなのである。



2022年12月22日木曜日

AngelEyes E1

もう随分と前だけれど父の日なるイベントがあった。
随分と縁の薄いイベントなのだけれど、海外勢はとにかくやる気(売る気)満々なのであった。
当然の如く、ライトメーカーから怒涛のようにメールが到来する。
なるほど、これは盛り上がるべきイベントなのだな、と理解してライトメーカーの巡回を開始したのが運の尽き。
RovyVonである。
小型ライトで鋭い製品を出すイメージがある。
いくつかは所有し、便利に使っている。
このメーカーの新製品にはいつも惹かれるのである。
若干、実用性に乏しいというかアレなところもあるけれど。

これまで相応の数のライト持ち、現場で落っことしてきた身からすれば、ライトの形状(断面)が丸いというのは大いなるマイナスポイントになり得る。
アンチローリングなんとか、と多角形っぽくしてあるライトもあるのだけれど、んなもんは1mくらいから落とせば余裕で転がる。転がって、その先の更なる深みに再落下する。あるいは水中に没する。
お前の環境が特殊なんだと言われればそうなのだけれど。
落っことすというのもランヤードを付けろよ、という解決手段はある。あるけれど、そういう使い方だけではなく。

今、使っているのはStreamLightのDUALIEなのだけれど、こいつはクリップのところ(と尾部)に強力なマグネットが埋め込まれているので転がらずに止まるのである。
そういう場所で使うので。

現場用ライトとして有能。DUALIE


で。
四角いライトがいいな、という想いがありまして。
転がらないという実用性とカタチとして面白いを両立しているから。
ということでAngelEyes E1である。

AngelEyesE1

バッテリーが内蔵Li-Poと乾電池の同居型でいずれかの電力を使うというシステムは同社のHybrid H3 Pro Urban EDC Tactical Flashlightと同じである。

単4”も”入る


四角いボディの質感もまずまず高く、コロンとしたサイズ感も愛嬌がある。いわゆるEDCライトという小型軽量のものであり、ガンガン使うものではない。
配光は広めで好ましい。
二つのスイッチで電源切替から照度変更まで行うため、操作は煩雑。あまり直感的ではない。
これのもっとデッカイのが出ないかなぁ、と思うのでした。

2022年7月6日水曜日

携帯できるベープマットのようなもの

Kickstarterで支援したのである。

私が幼少の頃はベープマットという鮮やかなブルーの切手大のシートを電熱器で加熱することで室内の蚊を退治していた。特に寝るときなどに。
鮮やかブルー

このベープマットには有効成分が含侵されており、加熱することで蒸散する仕組み。
時代は移ろい毎夜交換しなければならないベープマットはリキッドをタンクに詰め込んだ形式となり、数十日間使えるようになった。便利になった。
一方であの鮮やかブルーの”板”は廃れてしまったようである。なぜか惹かれるだけれど。

個人的趣味で夏場の山中をうろつくということがある。当然、蚊問題が生起する。常に。
下手をすれば蚊柱にも遭遇する。これはかなり怖いことなのである。
これまでは”どこでもベープ”などを携帯していたのだけれど、何気にファンの音が気になってしまう欠点があった(製品ではなく私自身の問題)
で。今回出資したのがこれ。

EMR10

NITECOREEMR10である。
有志の個人のプロジェクトではなくて、NITECOREというフラッシュライト界隈では十二分に有名なメーカーである。
昨今はフラッシュライトに止まらず様々な製品を送り出しているので油断ならないメーカーなのである。
そこがクラウドファウンディングというスタイルで世に問うのがこれなのである。

元々、携帯型蚊取り器で似たようものがある。
どこでもベープのような製品もそうなのだが、見た目も似ているのがサーマセル(THERMACELL)である。但し、サーマセルは電池ではなくてブタン燃料を用いた触媒加熱型(と思われる)である。
サーマセル

EMR10はNITECOREらしく加熱型でありながらバッテリー式となっている。頭部にベープマットのような板を挿入して電力で加熱する。

加熱具合

相応の時間加熱し続けるために電池もかなり大きなものが具備されている(別売り)
私はあの鮮やかブルーのベープマットと再会したいので、それを使うつもりなのである。
サイズが合わないなどの可能性もあるけれど気にしないのである。加工してでも使うのである。鮮やかブルーを懐古しつつ。

そして、このEMR10は超音波の発信機能も付いているのである。
最近、蚊よけとして超音波を利した製品を見かけるが効果はイマイチはっきりとせず、評価が定まっていないと所感していたが、これはこれで面白い。
問題があるとすれば、投資の対価である製品を手にするのが早くても8月の終わり頃だろう、という点。日本の夏は終わりかけ。

到着した暁には試用してみるのである。

2022年7月5日火曜日

マイキラーLによる殲滅戦 2022

昨年はマイキラーLという”購入できる最終兵器”によって相応の戦果を挙げた。
なにしろ、撒けば確実に効く。
一方的に抑え込むことができるのである。
だがしかし。
奴ら(ナメクジ)の繁殖力の強さと拮抗している感があった。

散布して翌日にはそこかしこに行動不能となった奴らが転がる。それは死屍累々の壮観なのである。
しかし、雨が降れば薬効は喪失し、晴れていても数日開ければ散布界を縫って這い出てくる。
正に”湧いて”出てくる奴らに対しては継続的な散布が必要なのである。

さて、2022年。
極端に短い梅雨が終わったタイミングである。
昨年、梅雨の期間が大変に長く、散布できない期間が続いた。
今年は梅雨までに、かなり追い込んでおくべしとした。
既に2回の散布を行い、その都度、奴らの死体を積み上げてきた。
幸い雨が降らない為、”ナメトリンキング”を使い、個体数調査も並行して行っている。
マイキラーLの散布、ナメトリンキングの誘引、を併用することでマイキラーLの効き目を観測しているのだ。
マイキラーLの致死性が弱まればナメトリンキングに到達できる、ということ。
その結果は良好であり、複数個所に置いたナメトリンキングに到達するのは毎夜1匹がいいところ。

さて、昨年実施して地味に有効だったのが土壌に対するアプローチとなる椿油粕である。
梅雨の間はマイキラーLが使えないため、この椿油粕で予防線を張ろうと考えている。

ZWS-700

ラジオである。

ラジオ大好き!な人種なのである。
普段は聞かないのだけれど。
つまり「ラジオ番組大好き!」ではなくて「ラジオ(機械)大好き!」なんですね。

ラジオを買う理由。
防災用というもっともらしい理屈が強い。
ライフラインは全て断たれ、情報は遮断された状況で不安感を打ち消し、流言飛語に惑わされないために。
しかし、そういった大規模災害は生涯に一度出会うか出会わないか、そういう感覚がある。
あるのだけれど”その日”に備える。
備えたいのである。
もっと言えば「備えるための装備を吟味したい」ということである。

とはいえ以前は少々特殊な出張をしており、その期間は携帯電話の電波がまともに入らない、という状況であった。
その状況下に於けるラジオというのは大変心強いのである。
正気を保つことに貢献してくれていた。特に欲しい情報というものはないのだけれど(平和なので)、どうでもいい情報であっても”日常”を垂れ流してくれるラジオは孤立無援感を軽減してくれる。

遥か昔。幼い頃。山男であった父は長く家を空けることが多かった。ある日、駅まで迎えに行った私は汽車から降りた父に「天●陛下が死んだ」というとんでもない虚報を放ったことがある。父は驚きを隠さなかった。もちろん母によって直ちに修正されたが。
つまり情報を遮断する、というのはそういうことなのだ。

手回し充電式の防災ラジオ(ソニー製)、台湾製のBLCラジオ、父から譲られた小型ラジオ、どれも防災用にも充分な製品である。
にも関わらず、今回もラジオ。
どうやらTwitterを端緒としてYoutubeに広がり、多くの先人たちが詳細なレビューをしている。
小さなサイズ、妙にいい音、アナログの操作系、でも電池の持ちが悪い。
結論としては趣味のラジオであり、持っていて嬉しくなる存在感が特徴であろう。
ZHIWHISなるメーカーの型番としてはZWS-700である。

ZWS-700

マイクロSDを差せば再生でき、Bluetooth接続で外部スピーカーにもなり、そしてラジオも聴ける。
なんとも現代的な要素を詰め込まれている。
充電がUSB経由で行えるのはいい。

なんでもできるテンコ盛仕様


防災用、という建前だとUSB充電式は否定的になってしまうのだけれど、今の世の中というか我が環境はどうだ、と自問する。
乾電池の備蓄もあるが、それにも増してモバイルバッテリーだらけなのである。
大容量なものから軽いものまで、いろいろな特徴をそれぞれに見出して買ってしまっている。
つまり充電についてはあまり気にしなくても良い、という結論。

これは防災用としての想定の延長線上で。
さて現物。
凝縮感がある。コロンと小さい。
アナログのチューニングリングは少し軽い気もするけれど、回していて大変に楽しい。周波数を僅かに外して途切れがちな音がほんの少し、指先で触るくらいで回すことでクリアに入感する様は気持ち良い。
単純に操作していて楽しいのである。

一方でチープである。大昔のプラモデルのような質感。ツルりとしているのに面の精度が感じられない。
なんとか頑張ってミリタリーテイストを出しているもののあまり成功していない。要するにデザインされたプロダクトではない。
ただ愛嬌はある。その意味で視界内にあっても邪魔者感はない。

総じて面白いラジオ機である。

2022年5月27日金曜日

ENO

これは胃薬の類なのだろうと感じた。

清々しく気持ちのいいパッケージ


ガスター10!のような本格的なものではなくて、パンシロンみたいな気軽系の胃薬。
謳い文句は大きく書いてある。
”6秒で効く”

何がどうして6秒で効くのかは分からないけれど、だからといって作用機序を正確に書いてないとダメだダメだ絶対に許されないという日本の風潮的なものは清々しく無視してある自由度の高いパッケージデザインでなんだか嬉しくなる。
これが深刻な症状に対する”お薬”であるならば許したくないのだけれど、食べすぎによるちょっとした胸のムカつきなどを軽減してくれるだけなのだから、まあいいでしょう楽しみましょう飲みましょうという塩梅。

ENOは主に東南アジアからインド、アフリカ方面まで普及しているようである。

で。
問題がある。
飲んだら逆に具合が悪くなった!などという深刻なものではない。
これ劇的に不味いのである。
私が購入したのはレモンフレーバーなのだけれど、清々しさを期待すると裏切られる。
パンシロンなどは漢方ぽい味わいがなんとも苦々しいのだけれど、その代わりにレモンなんだね!という自分勝手ないいとこ取りをしたのだけれど、それはあっさりと裏切られた。

まずENOは水に溶く。
これが溶けにくい。
理由は激しく発泡するから。泡立ちが粉を持ち上げてしまう程に反応する。なので泡の上に粉が溜まる、という状態が起こる。
粉を入れ終えれば混ぜる、という段階に進むのだけれど、初手でちょっと戸惑ってしまうわけだ。
混ぜ終えれば、ちょっとしたジュースなのである。見た目は。

で、飲めば不味い。

飲み終えた6秒後に何か変化があるとすれば、後味の悪さにうえーっとなって6秒のカウントダウンを忘れた自分、ということだろう。
一応、フォローするならばこの後味の悪さというのは、どうやら塩なのである。
後味が塩味なのである。
ジュースという甘そうな酸っぱそうなものを飲んだつもりが妙に塩味なので先入観と現実の狭間で脳がバグってる。

肝心の効き目の方は実は結構効くんじゃないかな?という感じ。
衝撃の不味さで胸のむかつきを塗り潰してしまった感もあるけれど。
明確に効く、と言っている人もネットには居るのでインチキな商品ではない。
ちょっと胸(胃)が…という状況は齢をとれば相応に発生するものであり、その時の選択肢のひとつになるのは間違いない。

2022年5月21日土曜日

PELICAN WALLET G5


財布である。

ちょっと世相には疎いのだけれど、一時期は革製の長財布を尻ポケットに入れて鎖で繋いでいるスタイルをよく見た。合理的であるし、ある視点から見れば恰好も良いのだろう。

一方で、ネットで見ているとスキミング対策を特徴とした財布が多くある。
スキミングそのものについては門外漢なので省略するが、要は電波を通す素材だとカードなどの情報を獲られるよ、ということ。データのスリみたいなもの。

電子マネーがようやく本邦でも使い勝手が向上し、現金を持ち歩くという行為を抑制することができるようになった。
であるならば、財布の役割、つまりは形状に変化が起きてしかるべきなのである。
それはつまり硬貨や紙幣の収納に特化するのではなく、カード類を安全に運搬するという変化である。

ずんぐり

ミニマリストというか手持ちの品々を簡素化する、という思想があり、その線上にはマネークリップやカード類を帯バンドで括っただけ、そういう潔いスタイルは以前からある。

そこに変わらぬ製品思想をぶち込んできたのが、ハードケースの雄、ペリカンである。
ペリカンは以前から財布として使え、と小さなハードケースを製品化している。私もその派生モデルであるメモリーカードケースを使用している。
このケースの問題点は財布としては大きいこと。
ミニマムな存在感というよりは主張は激しく容積は大きいのである。

内部があらかじめ傷だらけなアメリカンスタイル

今回、改めてペリカンがぶち込んできたのは、G5。
縦に開閉する、昔の携帯電話のようなパカッとした動き。
閉じた状態で閉止するラッチは樹脂製だが、本体はアルミ製。
重量感はあまり過度ではないが、重いのは間違いない。
内部はカード数枚と紙幣を何枚か。
加えてちょっとした薄い小物なら入るかもしれない。
本体のゴロンとした体躯からすれば全然入らない。
入らないついでに水も入らないし(防水)、電波も入らない(スキミング対策)
とはいえ、実用性には疑問符が付くのである。
なのだけれど、これで良い。これが良い。その存在感が、重量感が、アルミの質感が。
なにより、この文字が付いていれば、それが全てなのである。

これが全て

2022年4月29日金曜日

Olight i3T Plus EDC

竹っぽいライトである。

竹の枝のような、そんなイメージ。

OLIGHT(オーライト)社は頻繁にセールやイベントが行われており、活発な印象がある。
新商品がドンドンと出るわけではないのでメールを読む度に焦る必要もないのだけれど。

ライトを実用品として見ると常に携帯しておきたいライトへの要求事項は割合シンプルなものになる。
今風に言えばEDCライトというカテゴリーである。
小さく、明るく、電池が持つ(自己放電が少ない)
照射パターンは極端なものでなく、やや拡散気味の方が便利であると思う。
結局、SUREFIRE社のSIDEKICKを持ち歩いているわけだが、これは大変気に入っているのである。


一方で趣味的な、ネタ的な視点からライトを見ると、一挙に選択難度は上がる。
しかもEDCライトとして。
猛烈に明るいのも面白い。しかし重ければ持ち歩くのに不適。
磁石が付いていたり、凝ったクリップが付いていたり、そういったギミックも面白い。しかし不格好なものは好きじゃない。古い型の人間なので磁石は携帯や時計に悪影響を及ぼすと思っているけれど。


で。
いつものOLIGHTからのメールを眺めていて目についたのがこれ。


なんだか面白く感じて素早く購入。
中国は今(2022)は例の流行病で大変と聞くから届くのは3週間後くらいでしょ、と一旦忘れていたら速攻で到着。どうやら国内に在庫を持つ拠点があるようですね。


開封してみて、まずは”重い”
見た目が竹というか枝というか木質な感じなのでギャップもあって重い。
素材が銅系であることも関係しているのだろう。

銅剥き出しのしつこく触ると黒ずんでくるような印象はなく、なんらかの表面処理が施してありクリアな層を感じる。かといって枯れ竹風の縦割れ亀裂はしっかりと彫ってある。
ライトしての能力は過不足なし。
単4×2本のライトであって光量の切替にややクセがあるものの、特に気にならず。というか気にするライトじゃない。
暗い方は常用するにはいいでしょう。歩行用にはやや暗いかな。
明るい方は充分に明るく実用性充分。
ただ、見た目が竹枝なのでアウトドアな環境で落っことすと見つけにくいライトだろうなー。
なんにしても実用性をあれこれ言うライトではなくて、面白い見た目のラ
イトであって所有欲を満たしてくれる。そういうことなのです。

2022年3月7日月曜日

ソフト 外骨格 ”E-Knee” C-EXO Skeleton Technology Company

ある日、膝が痛み出し、それはあっという間に激痛となり、歩くのもやっとという状態になった。

いわゆる水が溜まる、という状態でもあり数度の”水抜き”を実施してなお痛みは続き、専門医に診てもらい、状態は把握できたものの原因は不明。対処療法を厚めに実施することで、徐々に改善し数ヵ月で歩行することができるようになった。
しかし、膝への不安は残っていた。屈曲させるときに妙な音もする。明らかに部品としての膝関節は不可逆な損傷を受けたものと考えられる。
衰えた筋力を取り戻し、膝の健全性を改めて担保しなければならない。そのためには過負荷を抑えつつも”歩く”ことが重要と考えた。

であるならば、サポーターである。
この分野に悩む人々というのは多く居るのだと知った。
加齢によって膝が衰えた先人から、スポーツのために膝の予防保全を志向する人。
サポーターも用途に合わせ多すぎるくらいの製品が存在する。
湿布を抑えつけるだけのもの。
保温を主目的としたもの。
ガイドフレームが屈曲を制限するもの。
バネの反力で負荷を緩和しようとするものもある。
あれこれ(といっても片手で足りるもの)試してみた。
最終的にはバンテリンのサポーターに落ち着いたのだが、主に装着感を重視しての落着点だった。
サポート(保持)する、という意味に於いては随分と頼りないのである。


そんな時に出会ったのがC-EXO Skeleton Technology Companyの”E-Knee”である。


センサーとマイクロコンプレッサーとエアバッグの組み合わせによって、膝の状態に合わせて保持力をダイナミックに調節してくれる。

見た目はオレンジ色のエアパイプが目立ち、裏方に徹するつもりは一切ないデザイン。カッコイイとも言えるけれど。
本件もKickStarterでのクラウドファウンディングであり、出会ったのはそれが始まる前であった。

当然、開始直後に投資完了した。
しかし、クラウドファウンディングの常として納期は大幅に遅れ、当該サイトのコメント欄には「詐欺だ」、「返金せと」という文言が目立ち始める。

この手のことはよくあることなので「まあ勉強代でした」と済ますしかないと思っているのだが、2022年の年明け早々に「送るぜ」と不意の連絡。そこからも長かったが、ようやく受け取ることができた。


まず。
このE-Kneeは大変、かさ張るのである。かさ張っているのである。
従って、標準的なズボンの中に隠蔽することはできない。かなり緩め(太目)のズボンでなければ共存できない。
共存したとしても、左膝の出っ張りは隠しようもない。

海外では「動作音が気になる」という声を見つけたが、音としては電動の血圧計の音。やってることは同じなので当たり前。腕を締め付けるか膝を締め付けるかの違い。

で、これが気になるかといえば、それは状況による。

例えば装着した状態で室内の椅子に座るとエアは抜ける。保持力は弱まり圧迫感は感じない。抜ける時は音はほとんどしない。

ここから立ち上がると10秒程度ヴ―ッとコンプレッサーが作動する。これが会議室であれば目立つだろう。誰かのスマートフォンのバイブ音とは音色も大きさも違うので「何だ?」となる。

屋外であればほぼ気にならない。

エアバッグが膨らむことで保持力を発揮

目立つ、という部分でセンサー(兼バッテリー兼コンプレッサー)部分で赤い光が周回するように常時光っている。履くズボンにもよるが、私の場合は比較的薄い制服であるため、暗いところだとこの光は布地を透過する。

朝夕の暗めの喫煙所で、倉庫に至る通路で、膝がピカピカとしているのは目立つ。

なにがなんでも秘密にしたい、という恥ずかしいモノではないので適当にいなせばいいのだが。

むしろ積極的に自慢する方向に行っているが、実は機械のカラダが欲しいんだよね、という行き過ぎた思想への共感者は多くはない。


なんだかマッスルイメージだけれど筋力は増強しない

で。

肝心の保持力。

1週間程度、日中は装着していた感想としては”効果はある”

電気仕掛けのガジェットを膝に装着しているのだ、という高揚感も当初は当然ある。その意味で気分的に”強く”なっていた面もある。

だがしかし、座った時にスーッと抜けるエアで保持力が弱まるのは感じ、再び立ち上がったときに鈍い音と共に締め付けられていく感覚はONとOFFが明確であり、謳い文句通り”外骨格”として機能していると感じられる。

とはいえ、剛体を持たないので現状の膝を増強するものではない。

保持力を求めてキツいサポーターを巻いて窮屈な思いをするのではなく、適宜自動調整してくれるという点で”便利”であり”快適”なサポーターであると思う。


バッテリーの持ちについては稼働状態にもよるだろうが、カタログスペックよりは短く、16時間程度。

立ったり座ったりが多い環境だと都度、コンプレッサーが作動するので消費が激しいのだろう。


小型(薄手)のサポーターは歩いている間にズレ下がり、意味をなさなくなることがあるが、E-Kneeは全くズレない。

サイズはセミオーダーメイド的なシステムであって、事前にC-EXO Skeleton Technology社に太腿とふくらはぎのサイズを測定して連絡する方法。

Kickstarterの掲示板では指定したサイズとは異なるものが届き怒りの書き込みも見られるが、私は連絡した通りのサイズが届いた。


既に国内でも代理店が立っているようで、国内クラウドファウンディングでの募集も始まっているようだが、原始となったKickstarterの出資者にも行き渡っているように見受けられないので(2022/3時点)、納期はゆっくりとしたものになると推測される。

C-EXO Skeleton Technology社の公式WEBサイトも消滅したのか、移転したのか、不安定さが見られる。

予備のユニットを購入しよう、という動きに対応できる現状にないことも残念であり、今後に期待するしかない。