2022年5月27日金曜日

ENO

これは胃薬の類なのだろうと感じた。

清々しく気持ちのいいパッケージ


ガスター10!のような本格的なものではなくて、パンシロンみたいな気軽系の胃薬。
謳い文句は大きく書いてある。
”6秒で効く”

何がどうして6秒で効くのかは分からないけれど、だからといって作用機序を正確に書いてないとダメだダメだ絶対に許されないという日本の風潮的なものは清々しく無視してある自由度の高いパッケージデザインでなんだか嬉しくなる。
これが深刻な症状に対する”お薬”であるならば許したくないのだけれど、食べすぎによるちょっとした胸のムカつきなどを軽減してくれるだけなのだから、まあいいでしょう楽しみましょう飲みましょうという塩梅。

ENOは主に東南アジアからインド、アフリカ方面まで普及しているようである。

で。
問題がある。
飲んだら逆に具合が悪くなった!などという深刻なものではない。
これ劇的に不味いのである。
私が購入したのはレモンフレーバーなのだけれど、清々しさを期待すると裏切られる。
パンシロンなどは漢方ぽい味わいがなんとも苦々しいのだけれど、その代わりにレモンなんだね!という自分勝手ないいとこ取りをしたのだけれど、それはあっさりと裏切られた。

まずENOは水に溶く。
これが溶けにくい。
理由は激しく発泡するから。泡立ちが粉を持ち上げてしまう程に反応する。なので泡の上に粉が溜まる、という状態が起こる。
粉を入れ終えれば混ぜる、という段階に進むのだけれど、初手でちょっと戸惑ってしまうわけだ。
混ぜ終えれば、ちょっとしたジュースなのである。見た目は。

で、飲めば不味い。

飲み終えた6秒後に何か変化があるとすれば、後味の悪さにうえーっとなって6秒のカウントダウンを忘れた自分、ということだろう。
一応、フォローするならばこの後味の悪さというのは、どうやら塩なのである。
後味が塩味なのである。
ジュースという甘そうな酸っぱそうなものを飲んだつもりが妙に塩味なので先入観と現実の狭間で脳がバグってる。

肝心の効き目の方は実は結構効くんじゃないかな?という感じ。
衝撃の不味さで胸のむかつきを塗り潰してしまった感もあるけれど。
明確に効く、と言っている人もネットには居るのでインチキな商品ではない。
ちょっと胸(胃)が…という状況は齢をとれば相応に発生するものであり、その時の選択肢のひとつになるのは間違いない。

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