2013年11月13日水曜日

スラゴ ナメクジ殲滅戦

不快な虫(ナメクジ)の話です。


土に近いところに住むようになって悩まされたことがある。
虫である。
害を成さない虫はどうでも良いし、季節を感じ、微笑ましくもある。
しかし、ムカデなどの人虫の生息境界を超えて侵入してきて刺してくるものはダメだ。
そして、ナメクジ。これが一番ダメだ。
住居が変わり5年程前からこいつに悩まされることになった。
悩まされる余り生理的嫌悪を抱くに至り、殲滅を志向した。

世の中の園芸愛好家にとってもナメクジは忌むべき相手のようである。
様々な対策がネットに紹介されている。
以下は私が実施してきた方法とネットで読んだ方法。

ビールによる誘引罠:
ナメクジはビールを好むらしくコップに入れたビールを残置しておくと誘引され、ビール液面に落下して溺れるというもの。翌朝の処理が必須。
手軽な方法ではある。が、お話にならない。
効果自体はあるものの、殲滅には程遠い。
むしろ、ナメクジにエサを与えているに等しい。

コーヒーカスの散布による忌避:
ナメクジはドリップしたコーヒーのカスがお嫌いらしいよ、という随分と可愛い忌避方法。
カフェイン自体に致死効果もあるようだけれど…。
考えただけで、効果希薄なのでやる前から却下。
いくら狭い庭といえど、散布効率が悪すぎる。バカか。

ニコチン溶液の散布:
タバコは身体に悪いのである。吸いますけど。
その吸い殻を鍋で煮て茶色い液体を作成。
ほとんど魔女か錬金術師のノリ。
有毒なものを散布して毒死に至らせようという魂胆。
結果、殆ど効果無し。
もっと濃いのを作れば良かったのか…。

庭の掃除と土壌焼却:
ナメクジは石や枯葉の影に身を潜めている。
これを排除(掃除)し、灯油バーナーで雑草焼却がてら潜在ナメクジを焼き払うというもの。
イメージ的には殲滅戦っぽい。
一定の効果はあった。
しかし、生き残る固体もいるワケで殲滅には至らず。
結局、庭の落ち葉や石陰に居るだけでなく、住宅の構造部分に潜んでいるのだ。
石垣の中であるとか、基礎部分の空隙とか。

塩の散布:
これって、塩じゃなくていいよね、という話だけれど。
要はナメクジの水分を奪取できればいいのだ。
塩を掛けて溶けるように見えるのはナメクジの水分が急激に脱水されて縮んでしまうから。
しかも、縮んだ後に水分を補給すると復活する。ここにナメクジの本質がある。

消石灰の散布:
モノとしては安いので塩よりも効率的。
広範囲に散布して、その上を這ったナメクジを脱水させてしまう作戦。
しかし、雨に弱く効果が持続しない。

殺虫剤(非ナメクジ型)の直接噴霧:
こういったナメクジにとって有害な物質に接触するとナメクジは脱皮の如く体表の粘液を分離して脱出する。
もちろん、死に至らしめることはできるが、個別対応なので殲滅戦とは言えず。

銅による忌避:
ナメクジは銅イオンに反応するようで、銅板の上は這いたくないらしい。
植木鉢単体での忌避ならこれでいいんだろうけど。
殲滅戦じゃあないよね。最近、銅の値段も上がってるし。

メタルアルデヒド系の粒剤:
これが本命と考えていた。
世の中のナメクジ退治を謳う製品の殆どがメタルアルデヒド系。
この物質はナメクジにとって接触毒にもなり得る最終兵器っぽさなのだが、
粒剤について言えば、これを食べるあるいは接触したナメクジは、ある種の麻痺状態となり行動が止まる。
薬効自体は致死性ではないのだ。
そして、翌朝から翌昼に掛けての日照で水分が失われて死亡する。
つまり、この粒剤は陽の当たる場所に散布しないと意味がない。
従い、落ち葉や雑草がある場所だと陽が当たらずトドメを刺せないことになる。
また、この粒剤は雨に弱く、猫や犬が食べると危険とのこと。
大半の粒剤がメタルアルデヒド数パーセントを穀物類で練ってあるだけなので、早い話が毒入り団子なのだ。

その他の天然系成分の薬剤:
忌避と退治の両方を謳いつつも天然成分のものがある。
スプレータイプを使ってみたが、退治はともかく、忌避が効果薄し。
直接噴霧して退治し絶命した個体に一時間後には別の個体が寄ってきていた(共食い?)
大体、天然成分ってアテにならんのよ。
いや、殺虫能力はあるんですけどね。



コウガイビルによる食物連鎖形成(やってない):
ナメクジの天敵は、この黄色いヒルなのだそうだ。
しかし…これ自体が非常に不気味というか…。
売ってるものじゃないので、入手が難しく一気呵成の殲滅とはいかない。

コウガイビル…なかなか不気味な…










以上から、
①即効性かつ確実性のある薬剤が無い。
②存在の根を絶つような薬剤が無い(アリの巣コロリみたいなの)
③ナメクジは水分との親和性が高く瀕死からで復活できる反面、薬剤は水分に弱い。

ということで諦め半分だったのだが。
ここでドイツから凄い奴が現れる。
それがスラゴ
殲滅戦を挑み、武器がイマイチで苦戦していた私にはスラコ号並に頼もしく思える。

スラコ号。屈強な宇宙海兵隊員が乗ってる。

















これも天然成分だそうだ。
天然成分ってなんだか優しそうだけれども。
相手を殺そうとしてるのに優しいも糞もあるか、化学の粋を結集してエグいくらい効くのを持ってこい!なのである。
このスラゴは燐酸第二鉄、という加害成分らしからぬ名称の物質が基本となっている。。
ドイツ人がナメクジを研究し尽くした結果、この成分は消化器官に致命的な薬効があるそうだ。
そして、この粒剤は雨に強い。濡れても乾燥すれば元通り。雨で融解しない。成分も漏出しない(のかな?)
つまり、③をクリア及び①の確実性をクリア。
しかも、腹痛を起こしたナメクジは死に場所を求めて隠れてしまうという。
これは一挙両得ではないか。

ナメクジに対する殲滅戦はこれを以て次のステージに。
誘引性があまり無いらしいので、メタルアルデヒド系と併用して散布。
石は掘り起し、雑草は刈り、雑草バーナーで土壌焼却してナメクジの卵を根絶。
定期的にビールトラップで個体数を調査して効果を観測。

もう11月で寒くなってきたのに金木犀の残渣に群がる大量のナメクジを目の当たりにして本腰を入れて勝負することを誓った秋の夜だった。
繰り返し殺戮して、奴らの遺伝子にここでは棲息できない、と刻み込むまで。


0 件のコメント:

コメントを投稿